2012年度日本建築学会大会【東海】記念行事
市民・学会のコラボレーション:「まちづくり広場」
〜地域、市民、行政、そして専門家市民が織り成す活動と建築・都市〜
案内チラシ(PDF)はこちらから

2012年9月12日(水)〜9月14日(金)/会場:名古屋大学環境総合館・1Fラウンジ・レクチャーホール
環境総合館構内地図 平面図 ラウンジ レクチャーホール
2012年度日本建築学会大会【東海】が、名古屋大学を会場に開かれます。日本では最大規模の学会大会で、1万人くらいの建築関係の研究をしている人たちが集まります。
◎「まちづくり広場」は、大会において開催される記念行事のひとつで、東海地域でまちづくりにおいてユニークな活動を展開している人たちとともに、市民、行政、専門家の協動によるまちづくりについて考えようという企画です。
「パネル展示」「テーマトーク」「現地見学」を行います。  

                          
     
まちづくり広場の趣旨
・1995年の阪神淡路大震災等の経験から、まちづくりや防災等における市民協動の大切さが改めて認識され、1998年には特定非営利活動促進法が制定されて、市民活動の法人化が社会的に認められるようになった。その後、10年余を経て、様々な分野でNPO活動を始め地域やテーマでの活動の実績が積み上げられてきている。そして、昨年の3.11とその後の状況は、この協働関係の中で、いわゆる専門家や、学会・研究者がどういう役割を果たしているかが、改めて問いかけられている。

・2003年度に開催された前回の東海大会では、まちづくりにおいてユニークな活動を展開しているNPO組織とともに、市民、行政、専門家の協動によるまちづくりについて、いろいろな角度から考える場を持った。この企画では、5つの個別テーマを設定し、「映像」と「語り」で構成した。それぞれ、開催地からの情報発信を意識し、東海地域の多様なNPO組織からの参加・協力を得た。また、事前に、東海地域の大学・大学院の学生を中心とした取材グループにより、それらのNPO組織の活動を映像取材し、大会当日、「映像」リポートした。学会の場に、地域と市民の動きを持ち込むことで、現実感のあるものにし、市民と学会が時間と場を共有し、専門家の存在と役割を考えるものとなった。


今回は、その後の展開で試されたさらに多くの経験を、現場から直接、学会の場に、情報と人を持ち込み、地域、市民、行政、専門家の協働関係の中での学会・研究者の役割を考えたい。
また、地域で活動する人たちに対しても、その活動を発信する機会を作り、学会・研究者と意見交換することは、今後のこの地域での展開にとって、また、全国の同様の取り組みにとって、有効なものとなる。9年に一度の学会大会という機会に、開催地からの発信をする。
まちづくり広場の概要
■パネル展示 ※パネル展示の出展者募集中です。まちづくり広場事務局へお問い合わせください。出展料:無料(8月31日まで受付)
東海地域の建築・都市に関わる様々な活動を、発信しようというものです。大会期間中を通して、活動事例のパネル展示と、資料配布を予定しています。出展者による解説と、大会参加者である研究者・専門家との意見交換の場になります。
・日時:大会期間中(9月12日(水)〜14日(金))/会場:名古屋大学環境総合館1階レクチャーホール・ラウンジ
・参加費:無料(出入り自由)、一部有償配布資料あり。/

【出展予定】
■第19回美濃和紙あかりアート展(美濃市)/■UR都市機構の団地再生〜鳴子団地(名古屋市緑区)の取組み/■赤煉瓦倶楽部半田(半田市)■国立学校法人三重大学(津市)/■NPO法人揚輝荘の会(名古屋市千種区)/■ゴジカラ村(長久手市)■藤巻の緑を守り藤巻町の将来を語り合う会(名古屋市名東区)/■あいちトリエンナーレ実行委員会(名古屋市中区)/■「NPOたけとよ」と「ゆめたろうプラザ(武豊町民会館)」との協働/■NPO法人てほへ(北設楽郡東栄町)/■リニモねっと(長久手市)/■錦二丁目・長者町地区のまち再生(錦二丁目まちづくり連絡協議会/NPO法人まちの縁側育くみ隊)/■大野コミュニティ(常滑市)/■中川運河デザインラボ 緑のまちづくりチーム/■行政と大学生の協働による、千種区の魅力を発見・発信する活動/■地域主体の学校の建て替え計画を契機に深化した、学校を基点にしたまちづくり(名古屋市千種区)
■テーマトーク
4回のコアタイムを設定して、テーマごとに事例発表と参加者との意見交換を行います。シンポジウムやパネルディスカッションという改まったスタイルではなく、サロン的雰囲気で進めます。
■会場:名古屋大学環境総合館1階レクチャーホール・ラウンジ/参加費:無料(出入り自由)。/

番号 日時 テーマ         内容 コーディネーター 事例
@ 9月12日
(水)
12:30〜14:00
「名古屋大学と名古屋・山の手」
案内チラシ(PDF)はこちらから
「まちづくり広場」の企画趣旨及びプログラムの説明紹介、名古屋大学と名古屋・山の手エリアを活動とあわせて紹介する
小松尚
(名古屋大学)
■名古屋大学と名古屋・山の手(小松尚)
■なごや東山の森づくりの会 (代表 滝川正子)
■NPO法人揚輝荘の会(専務理事 佐藤允孝)
A 9月12日
(水)
15:00〜16:30
「地域の施設を作る」〜「市民参加」の施設作りから10年〜

10数年前、この地域で同時多発的に展開された市民参加型での地域施設づくり。その後の展開、継続発展の要因、あるいは、何故潰えたか。建築と専門家は何を提供したか、市民は建築をどう使いこなしているか。事例から、これまでの蓄積と今後の展開を考える。

浅野聡
(三重大学)
■伊勢河崎商人館(NPO法人伊勢河崎まちづくり衆 理事長 高橋徹)
■犬山市楽田ふれあいセンター「しろやま」
住民と行政との協働「ゆめたろうプラザ(武豊町民会館)](NPO法人武豊文化創造協会 理事長 櫻場敬信 他)


B 9月13日
(木)
9:30〜12:00
「まちづくりと地域の変容」〜まちなかと郊外団地〜

人が訪れ、安心して定着できる都市のあり方はどのようなものだろうか。地方小都市のまちなかの荒廃と維持・再生への試みを紹介するまた、郊外(かつての郊外を含む)大規模団地での急速な高齢化、生活基盤条件の低質化のなかで、暮らしの維持と再生の取り組みを紹介する

吉村輝彦
(日本福祉大)
■UR都市機構の団地再生〜鳴子団地
 (名古屋市緑区)の取組み〜
■可児市桜ケ丘ハイツまちづくり協議会
 (河崎典夫)
■犬山城下町のまちづくり

■常滑市大野町(大野コミュニティ)
C 9月14日
(金)
9:30〜11:00
「災害とコミュニティ・建築・まちづくり」
〜災害と向き合う〜

高齢化や地域力の低下が進む中、防災・減災のまちづくりへの地域総がかり的な活動や、活動を支える活動を紹介する。

川端寛文
(名古屋大学)
■名古屋みどり災害ボランティアネットワーク(岡田雅美)
■半田市岩滑区耐震改修とまちづくり(後藤章次)
■三重大学(林 克己)

(関連企画)研究協議会 
  「都市計画:地区まちづくりのステップアップー空間ビジョンへの展開と都市全体との関連」
■日時:9月13日(木)午後 14:00-17:00
■場所:工学部 1号館121室  
                                
※詳細は日本建築学会ホームページ参照
(関連企画)記念シンポジウム「名古屋・愛知・東海の防災とまちづくり」

■このシンポジウムでは、東日本大震災後の住まいの復興と土地利用の再編を含む都市の復興の考え方を学んだ上で、震災の発生を見据えた名古屋・愛知の都市計画・まちづくりのこれからについて考えます。
                                                             【案内チラシ(PDF)はこちら】
■日時:914() 13:3017:00

■場所:名古屋大学東山キャンパス・豊田講堂
■定員:1200名

■参加費:無料


■プログラム
1)趣旨説明
・小堀徹(大会実行委員会事業部会長・日建設計名古屋代表)

2)基調講演
@『住宅と居住から復興を考える、被災地から」
 大月敏雄(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授)

A「土地利用と復興を考える、被災地から」
 加藤孝明(東京大学生産技術研究所都市基盤安全工学国際研究センター准教授)

B「被災地でのボランティア活動を通して考える減殺まちづくり」
 栗田暢之(NPO法人レスキューストックヤード代表理事)

C「名古屋の都市形成史と震災を見据えた今後の都市計画・まちづくり」
 村山顕人(名古屋大学大学院環境学研究科都市環境学専攻准教授)

D「行政から見た名古屋・愛知の過去と将来」
  星野広美(愛知県建設部技監)

3)パネルディスカッション「東日本大震災から学び南海トラフ巨大地震に備える」
  コーディネーター/総括:福和伸夫(名古屋大学減災研究センター長・教授)


■現地見学会◆要申込◆締め切り◆8月31日(金)◆
                   
※参加申込がないツアーは中止となります(一部例外有り:備考をご確認下さい)
        
トーク・記念シンポジウム関係の現地・施設について、下記のとおり、現地見学会を設定しています。
見学会への参加費は、実費発生もあります。また、施設によっては見学料有料のケースがあります。交通費は各自負担。
◆現地見学お申込み方法◆
1.参加ご希望のツアー名及び日時
2.お名前(グループ申し込みの場合は代表者)
3.連絡先(電話番号・メールまたはFax番号)
4.参加人数
以上をご記入の上、Fax(052-979-6448)送付、またはE-mail(
mousikomi_uketuke@yahoo.co.jp)にてお申込みください。
*中止の場合や定員が超過した場合は、お申し込み者にご連絡します。

ツアー名 開催日 見学先 集合場所・時間      備考
名古屋大学キャンパスツアー 9月12日(水)
トーク@終了後14:00-15:30
名古屋大学キャンパス内  名古屋大学環境総合館・   1Fラウンジに14時集合 案内チラシ(PDF)はこちらから
※当日の参加受付有り
名古屋の山の手・八事を歩く 9月12日(水)
トーク@終了後14:00-15:30
南山大学、興正寺、八勝閣等  名古屋大学環境総合館・   1Fラウンジに14時集合 案内チラシ(PDF)はこちらから
※当日の参加受付有り

なごや東山の森づくり
をみる
9月12日(水)
トーク@終了後14:00-15:30
東山公園と平和公園一帯の緑地  名古屋大学環境総合館・
 1Fラウンジ
14時集合
案内チラシ(PDF)はこちらから
※当日の参加受付有り

松坂屋創業者伊藤次郎左エ門の遺した揚輝荘
9月12日(水)
トーク@終了後14:00-16:00
揚輝荘  名古屋大学環境総合館・   1Fラウンジ14時集合
案内チラシ(PDF)はこちらから
※開館中随時見学可能※当日の参加受付有り

名古屋市文化のみち
〜白壁・主税・撞木エリア〜

随時自由見学 名古屋市東区白壁地区
文化のみち二葉館(旧川上貞奴邸)や文化のみち撞木館(NPO法人が運営)など名古屋の近代化の歴史を伝える建造物
拠点施設「文化のみち二葉館」までのアクセス
地下鉄桜通線「高岳」下車、2番出口より北に徒歩10分。
もしくは基幹バス「白壁」下車、南に徒歩5分

各施設は管理する団体などがまちまちで、名古屋市が直接管理する施設(一般的に月曜休館)以外は開館・休館日時も違っているため注意が必要
桜ケ丘ハイツの街並みと桂ケ丘公園づくりわくわくワークスをみる 9月14日(金)
13:30-15:00
可児市桜ケ丘ハイツ(桂ケ丘) 桂ケ丘自治会集会所(桂ケ丘三丁目バス停横の公園隣接)に13:30集合
行き方:名古屋駅名鉄バスセンター4階のりば3より12:05発に乗車又は、JR中央線多治見駅北口の東濃バスに13:00発のバスに乗車
交通費実費
(名古屋駅より片道950円)

桂ヶ丘→皐ヶ丘→桜ケ丘→JR多治見駅北口の東濃鉄道バス利用で桜ヶ丘ハイツ内の三団地(桂ヶ丘、皐ヶ丘、桜ケ丘)を見て廻ることもできます。
犬山Aコース
〜犬山の市民参加で作られた地域の施設を見る

9月14日(金)
9:50-11:45
犬山駅経由で明治村へ
〜楽田・しろやま、青塚古墳、羽黒・小弓の庄、明治村
名鉄犬山駅東に9:50集合 定員20名        犬山駅経由で明治村へ明治村の入場料は1,600円
※前日まで参加受付

犬山Bコース
〜城下町の町割りが残る犬山の町を歩く

9月14日(金)
14:00-16:30
どんでん館磯部邸、犬山城 名鉄犬山駅東に14:00集合 参加費:600円(犬山城登閣料)
定員名15名

※前日まで参加受付
老いても人が人らしく暮らせる多世代同居コミュニティ
ゴジカラ村

9月15日(土)
10:00-12:00
 
ゴジカラ村
雑木林を縫うように建てられたケアハウス、幼稚園、託児所などの複合施設
ゴジカラ村役場に10:00集合
地下鉄東山線「藤が丘」駅よりタクシーで約10分
定員20名
資料代:1,000円
10歩で多世代交流〜認定こども園と地域の居場所のコラボレーション
オプション:常滑焼き物散歩道
9月15日(土)
10:00-12:00
街かどサロンきらり、オプションで常滑焼き物散歩道 名鉄常滑駅に10:00集合 資料代:500円     交通費実費
※9月14日(土)正午まで参加受付します
半田の産業史のシンボル
半田赤レンガ建物
9月15日(土)
10:00-12:00
半田赤レンガ建物〜半田運河〜酒の文化館〜博物館「酢の里」周辺 半田赤レンガ建物に10:00集合
※もより駅「名鉄住吉町」
 
廻船問屋の街並みを活かした
常滑大野のまちづくり

9月15日(土)
10:00-12:00
BAR蔵真、きょう屋など
名鉄大野駅に
10:00集合


 
  
三河湾の離島、アートでまちづくり佐久島

随時
佐久島アートピクニック2012開催中

一色港からフェリー
佐久島HPにてアクセス確

自由見学
山村の廃校舎活用から世界的芸術活動を生んだ
東栄町のまちづくり
9月15日(土) JR無人駅の構内茶房「ちゃちゃカフェ」、旧東薗目小学校(和太鼓集団「志多ら」)
JR飯田線東栄駅に12:34集合、16:52に東栄駅から豊橋へ帰途
※宿泊可(要予約申込み)
  
伊勢のだいどこ
伊勢河崎のまちづくり

9月15日(土)
13:00
伊勢河崎商人館 近鉄宇治山田駅に13:00集合
※近鉄名古屋駅より特急で1時間21分
  
「市民・学会のコラボレーション:「まちづくり広場」について
お問合わせ:特定非営利活動法人 ボランタリーネイバーズ
電話052-979-6446/FAX052-979-6448/メール:mousikomi_uketuke@yahoo.co.jp
〒461-0005 名古屋市東区東桜2-18-3-702