プロジェクトの説明
農山村と都市の協働・共生のネットワークと拠点を創る
−都会のど真ん中に協働のプラットホームをー
早速ですが、1998年から2000年まで、まちづくり交流フォーラムという事業を東海3県をベースに実施したことがあります。その時から、標記のテーマは大きな課題でした。

こういう事態に愕然とします。
昨年、愛知県北設楽郡(豊根村・東栄町)でまちづくりに関する会議を開催しました。豊根村は、戦後直後、人口4500人ほどでした。現在隣村の富山村と合併し1600人です。高齢化率40%とのこと。面積は名古屋市の1/2程度でしょうか。
約93%が森林です。まだまだ、人口は減る一方との予測が出ています。森林を保全する力は豊根村の中からは消えました。都市へ人が移動していきました。日本全国で起きたことだと思います。山村の崩壊が何をもたらすもか、都会に住む者としては、かなり背筋が凍る思いを持ちます。

農山村に資金を落とすからといって、観光で訪れて、ゴミくずと騒音を残して帰っていくような関係はヤメた方がいいとして、では、どういう関係が可能なのか、継続的に成り立つためには経済的な裏付けが必要だと思われます。どうすればそういう関係が作れるのか、その課題解決に実践的にアプローチしてみたいと思います。
折りしも、農山村から都会に大量に出てきた団塊世代が定年を迎えます。「故郷が気になる。定年後は農山村と関わりを持ちたい。」と答える方がたくさんおられます。農山村への思いがどう形になるのか、そのような方々と一緒にアプローチ出来ないか、と考えています。

都市と農山村の関係作りについて、イメージは、名古屋駅前や栄に都市・農山村側共同のアンテナショップ・プロモーションセンターを作り、そこに農山村情報を集め、都会側がそこをコーディネートし、都会人を引きいれ農山村へ送り出す、また、都会のニーズを農山村へ発信する、というようなことです。
農村側から都会に対して、言いたいこと、提案したいこと、都会が農村に対して期待すること、出来ること、そういう両方からの事情を突合せをすることから始めようと思います。少人数でいいのでじっくり議論し、形に出来ることにしたいと思っています。20人30人程度でも構いません。問題意識を共有できる者で始めたいと思います。

この作業に参加し、思いを形にしていくことを協働して頂ける方、ぜひご連絡ください。

                       2006年1月   (特)ボランタリーネイバーズ理事長 大西 光夫
■2006年4月16日、東海三県の行政・企業・NPOに所属するが、個人的関心を共有する者たちが集まりワークショップ討論しました。およそ40名の集まりでした。

●Aグループ(愛知県東栄町森田昭夫町長を囲んで)、
●Bグループ(岐阜県白川町大豆畑トラスト事務局西尾勝治さんを囲んで)
●Cグループ(三重県熊野市(有)杉本農園社長杉本末喜さんを囲んで)

   1)4月16日ワークショップ討議資料用「企画構想」案
      
 
  2)討議の状況(概要)
     @、グループ討論の記録
     A、全体交流討論の概要

参考資料
 
1)北設楽の実態調査(愛知県。2005年度)(4月16日のワークショップで使用させて頂きました。)
    @概要版
    A報告書

 2)団塊世代とNPO・社会貢献活動とのマッティングモデル開発事業(2005年度、VNS受託事業)
   愛知県及び潟gヨタ自動車の団塊世代職員に対して、NPO・社会貢献活動とのマッティングプログラムのモデル開発を行った事業。セミナー・現地見学・体験プログラムなどで構成されている。
     @、事業概要&「事業報告書」